最寄り駅のエキナカ本屋さんが、最近立ち寄るたびに、三成関連の新刊とか平積みにしているので、何かの罠かと思う。
まあ、単純に、いわゆる戦国ブームがきて、需要にこたえてきちんと書いた人たちの本がちょうど出てくるタイミング(これより早い時期に出ているのはろくな準備をしていないから読む価値が低い)なのだろうけど。
でもやっぱりなんの罠かと。
小説以外の歴史系の本って、やっぱり一番楽しいのはちゃんと肩書のある学者さんがきちんと書いている本だと思う。
5割くらいの確率で読みにくいことはあるけど、内容は十中八九興味深い。
文章がうまいと、もうものすごく面白い。
市井の研究者とか、歴史本編集とかとは、やっぱり違うと感じることが多いんだよね、肩書ある人。
肩書ってさ、やっぱりきちんと審査して与えられてるものなんだよなと感じます。
たまにびっくりするような人もまぁいるが(笑)
しかし、その手の著者の本はなかなか普通の本屋さんには置いてもらえない(ばか高いし需要が一部にしかないマニアックなテーマ扱ってることがほとんどだもんね)から、まあ、一般的な本を買うわけですが。
川西はなんとなく、タイトルで信頼度をはかります。
「○○のすべて」系は、それなりにまとまってるけど、どうも信用しきれない部分とまざりあっていて、全体に参考程度になりがち。
ただし概要確認には最適なのと、巻末の参考資料掲載部分が役に立つ。
「なぜ○○は〜したのか」「本当に○○は〜だったのか」系は、そも内容や論がいまひとつどころかイマサンくらいなことが多くて面白いのに出会えたことがないので、手にとらなくなった。。
タイトルじゃないけど、ビジュアルとかCGを売りにしている場合は、それ以外の部分には一切期待しちゃだめだ(笑)
「マンガで読む〜」(たいてい「○時間で全部わかる」とかついてる)は、歴史系に限らないが99%だめ。
エピソードの取捨選択もだめなら裏づけも当然なく、それどころか書いてあることが表面的すぎて何も得られない。
マンガ描いてる人が、元の内容に興味ないのが致命的なんだと思う。
この手を買うんだったら小学生向けの学習マンガが一番まとまっているしエピソードも的確で資料もきちんと載ってるし何よりマンガとして面白い。きちんと学者が監修してるしな。
ただ高いんだよね、ハードカバーで監修者つきでカラーだから。。
「〜必携!」系。
意外に良い本が多い10冊買ったら7冊くらいは普通に面白いし1冊はすごく良くて、残り2冊がはずれ、くらい。
ただ、はずれたときがすごくでかいので、立ち読み重要。
歴史読本とか歴史群像とか、あの辺の雑誌やムックは、寄稿する人次第。
ただ、普段から歴史に親しんでいる人たちが作ってるから、はずれというほどはずれはないので、軽い読み物として最適。
そういえば、こないだ別冊宝島で出てる三成本、宝島だからがっかりするの承知で買ったら、以外にも9割方すごく良い内容でびっくりしました。
宝島ってこういうのも出すんだなぁ。
残り1割が、いつもの私の宝島イメージだったけど。